動物園

孫の千巴瑠が毎日、大泣きして保育園に行っている。前夜から「明日、保育園行くのいやぁ〜。ママ(いつもはカッカーと呼んでいるのに)と離れるのは嫌だぁ〜」と泣いている。朝は起きるなり泣き始め、2時間余り泣いているらしい。そこで母親は「頑張ったらお休みの日に動物園に連れて行ってあげる」と言ったらしい。それも断りもなしに私まで行くことになっていてしぶしぶ同伴。徳山動物園は桜も満開で散り始め、人出も多く賑わっていた。2月の15日に象の「マリ」が死んで象舎は不在で寂しい。やっぱり動物園の人気者は象でしょう。私に財力があれば象を買ってあげたいぐらい寂しかった。
私は小学5年生の始めに小倉から徳山に転校してきた。引越しの片づけを手伝う時に父親が「徳山には動物園があるから、褒美に連れて行ってやる」と言ったのを覚えている。しかし、私たち兄妹一人もこの言葉を信じていなかった。そんな家庭的な父でもなかったし、怖い父だったので一緒に行きたいとも思っていなかった。案の定、連れて行ってくれたのは母親だった。今思っても、仕事人間だった人が転勤で、そんな暇などあるはずがない。徳山動物園と言うとこの時の情景が想い出される。