老猫

娘が高校生の夏休みに拾ってきた、三匹の猫達はもういなくなったが、岡山から連れて帰ったヒマラヤンの猫はまだ健在です。保健所行きになるところを娘が可哀相だと貰い受けたので年齢不詳、でも15年位は我が家の猫である。飼い主は娘で三人目なのでなかなか懐かない。我が家でも二階から降りてこないので餌もトイレも二階にある。もちろん外には出ない。知らない人、子供は大嫌い(千巴瑠は赤ん坊の時から声を聞いているからか、平気で撫でても逃げない)。シャンプーは家族ではできない、爪切りは三人係り、毛刈りは病院でお願いとなかなか手とお金の掛かる猫である。最近は爪とぎもしないので爪が肉球に刺さり爪切りも病院のお世話になる。年のせいか、毛並みも悪くなり毛玉がガチガチの塊になりやすい。毛刈りの際、麻酔をかけることもあるし、予防注射をしていない猫はうけつけてくれない。病院は老猫の予防注射や麻酔は事故が起きやすいので嫌がり、なかなか毛刈りも受け付けてくれない。そこを頭を下げて拝み倒してやっと受けてもらった(予防注射、麻酔なし)。取り柄のない猫だがただ一つ褒めてやれることがある。家では超わがままな猫だが、病院ではすんごくおとなしく、されるがままで我慢する。ホンに借りてきた猫のようである。

毛刈りされたミー、一階の居間に連れてきたが慌てて二階に帰りたがっている。